職場レポート

平尾荘独自の「地域密着型通所介護」ってなに? 田中リーダーに聞いてみた

K
平尾荘

こんにちは。特別養護老人ホーム 平尾荘 理学療法士のKです。平尾荘の第1回レーザービームは通所介護部門の田中 祥代リーダーにお話を伺いました。平尾荘独自の地域密着型通所介護とは一体どういうものなのか、そのチームを率いる田中リーダーは普段からどのようなことを考えながら業務にあたっているのかを今回インタビューしてきました。

Q1: 平尾荘の通所介護は、一般のデイサービスとは何が違いますか?

K:田中リーダー本日はよろしくお願いします。早速なのですが、平尾荘の通所介護は地域密着型(少人数)であり、一般的にイメージする人数や規模のデイサービスとは少し違うのかなという印象を持ちます。実際の特徴や他のデイサービスとの違った部分をお聞きしたいです。

田中リーダー:ありがとうございます。平尾荘のデイサービスは「地域密着型」「認知症対応型」で一日の定員は最大12名の少人数型であることが最大の特徴です。対象の利用者様の数に対して職員の配置人数が多いため、必然的に一人一人に対して手厚いケアをできることが最大の長所です。
また、少ない人数だからこそ、利用者様同士もコミュニケーションを図る機会が多かったり、実は私自身も困ったときには利用者様に助けられることも多々あります...(笑)
そんな風に一人一人の距離感がすごく密で、アットホームな形のデイサービスになっています!

K:なるほど。丁寧な回答をありがとうございます。僕は普段、入所者様に対してのリハビリに携わっているのですが、デイフロアではイベントやレクリエーションをよく開催している場面を目にします。イベントに関しては意識的に多く実施するようにされているのでしょうか。

田中リーダー:イベントやレクリエーションに関しては実施回数の上限は設けていないんです。意識していることは春夏秋冬の四季に合わせたイベントであること、やっぱり四季を感じることができるというのは利用者様にとっては重要だと考えて発案しています。
 例えばこれからの季節、暑い夏であれば猛暑の中、屋外のウッドデッキに出てレクリエーションを行なうのは難しいですよね。そんな時は室内でできるイベント、夏でいえば涼しさを感じることができるかき氷作りなど職員一人一人が意見を出し合って、利用者様が喜んで帰っていただけるようなことを常に考えながら行動しています。

暑くなってきたこの時期。夏といえばかき氷!ということで一足早く手作りのイチゴかき氷を作りました。

Q2:通所介護部門のリーダーは、普段何を考えていますか?

K:田中リーダーは今年度からリーダー職に昇進されました。リーダー職に就いてから、以前となにか意識が変わった部分などありますか。

田中リーダー:大切にしていることは「一歩下がった目線から周囲を見渡すこと」です。今思えば、リーダー職につくまではどちらかというと自分自身の業務に集中するといった時間が長かったように思います。一歩下がった目線というのは、消極的になるという意味ではなく、利用者様に対しても、毎日一緒に働く職員に対しても、一歩後ろに下がった目線で周りをよく観察することを心掛けるようになりました。
 
 特に後輩職員との接し方については、距離感や言葉の掛け方などは難しいですが、相手の考えをよく聞くこと、その中でも自分の意見をはっきり伝えることが重要だと考えています。

K:今言っていただいたことはとても大切なことだと思います。後輩目線からすれば、こちらの話に耳を傾けてくれて、適切なアドバイスや意見をくれるという先輩の存在はとても心強く思います。
 田中リーダーは通所部門に勤務される以前は入所部門で約11年勤務されていたとお伺いしました。「入所」と「通所」では働く環境が異なると思いますが、通所部門に勤務されるようになって、何か違いなどは感じられましたか。

田中リーダー:入所部門で働いていた当時は、入所者様のご家族の面会はコロナ禍以前は実際にお部屋まで来られて面会されるというスタイルでした。それでも私たちがご家族様と顔を合わせるのは多くて週1回というペースでしたが、通所部門に関しては日々の送迎時に必ずご家族様と顔を合わせる機会があります。
 
 これは入所部門にいた頃とは違って、格段に顔を合わせてお話をする機会が増えたと感じています。だからこそご家族様からお話いただく情報の中に、ご利用者様のご自宅での様子や健康状態を直接お伝えしてもらえることが多いため、伝え聞いたお話を各スタッフに申し送り、適切なケアへつなげていくことを大切にしながら業務にあたっています。

 また、毎朝の職員間での申し送りの情報と照らし合わせて、自分自身の目でご利用者様の状態を実際に確認することは大事にしている点ですね。自分自身でご利用者様の「変化」に対してアンテナを張りながら変わっていることにいち早く気づく!これがよりよいケアにつなげていける近道ではないかなと思っています。

この日のレクリエーションと集団体操は田中リーダーが担当でした。
いつも笑顔を忘れずご利用者様との時間を大切にされる田中リーダーです!

Q3:平尾荘通所部門の今後の目標を教えて下さい

K:最後に平尾荘通所部門の今後の目標、田中リーダーの個人目標もお聞かせ願えればと思います。

田中リーダー:通所部門チームの目標としては、先輩が作り上げてくれた伝統をこれからは一緒に働いている職員達と力を合わせ、よりよい空間づくりに努めていきたいです。また、この伝統を後輩たちにつなげていくという責任も感じています。将来の後輩たちにバトンをしっかり渡せるように毎日頑張っていきたいと思っています。

 私個人としては、今よりさらに個別ケアの質を高めていければと考えています。ご利用者様一人一人とコミュニケーションを図りながら、毎日を笑顔で過ごしていただいて、無事にご自宅まで送り届ける。当たり前のことかもしれませんが、毎日の質を高めていければと思っています。

K:普段から同じ施設で勤務する自分にとっても今回、田中リーダーの思いを聞くことができて大変勉強になりました。みんなで力を合わせて平尾荘をもっとよりよい施設にしていければと再認識することができました。田中リーダー、本日はお忙しいところありがとうございました。

この日出勤のスタッフと集合写真をパシャリ!
日頃から職員間でもコミュニケーションを大切にされています。