美原区は大阪府堺市を構成する7行政区のうちのひとつです。日本の鉱物発祥の地という歴史がある街で、現在は住宅地に農地と溜池が広がる自然豊かな街となっています。区の名所には国指定の史跡の「黒姫山古墳」と「堺市立みはら歴史博物館」があります。
　
　2006年4月に堺市が政令指定都市に移行し、旧南河内郡美原町の区域を似って美原区となりました。堺市の東側に位置しており、羽曳野丘陵と接しています。区内には狭山池を水源とする東除川(ひがしよけがわ)と西除川(にしよけがわ)が流れています。
　
　区の東側は羽曳野市と富田林市に、西は堺市東区、南は大阪狭山市、北は松原市とそれぞれ隣接しています。

　また、道路交通では高速道路のインターチェンジや幹線道路が集中しており、堺市の東玄関としても知られています。地名の由来は平尾村、黒山村、丹南村の「三つ」の村に美し平坦な野(原)が広がっていたことから「三原」を「美原」としたそうです。

　現在の総人口は約36,000人程度で、堺市の他の6区と比較すると最も少ない人口の数になっています。

　調べているといろんなお店や魅力的な場所が多い美原区ですが、数年前からずっと工事をしていた場所があり、2年前に完成した大型商業施設があります。
　
　平尾荘から車で5分ほど走った場所にあり、2022年11月に美原区内に「ららぽーと堺」が誕生しました。この建物内には約210店舗が入っており、休日を中心に堺市内外からたくさんの方が足を運ばれているようです。

　僕も家族で何度か行かせていただいたことがあるのですが、初めて中に入って思ったことは「とにかく広くて大きい」という印象でした。
　各階にフードコートやカフェが充実しており、ゆっくりと買い物をしていると一日では回りきれないくらいの広さがあります。新しい施設だけあって、吹き抜けを多用した開放的なつくりになっています。

　中央に大きな広場があるのですが、週ごとにさまざまなイベントに利用されているようです。もちろん食品売り場もあったり専門店街も充実しており、主婦の方やファミリー層も楽しめる場所になっています。

　駐車場も無料で、車でもアクセスしやすい場所にあります。オープン当初は平日休日問わず周辺道路が渋滞していましたが、最近は少しずつ緩和してきている印象を受けます。美原区にお立ち寄りいただいた際にはぜひ一度足を運んでみる価値があると思います。

　二つ目は堺市総合防災センターです。先ほど紹介したららぽーと堺から3分ほど南に位置しており、非常に分かりやすい場所に位置しています。
　堺市総合防災センターは新しく建て替え工事を行ない、令和4年4月1日にリニューアルオープンしました。予約された方が優先ではありますが、お一人からでもどなたでも来館することができて、来館料、駐車場ともに無料で訪れることができるのがメリットです。

　館内では火災時の対応や地震の際の震度体験ができたり、災害時にどう動けばいいか、どんなことが必要であるのか、実際の災害を想定した体験できる施設になっています。

　また、小さなお子さんは消防士の服を着て本物の消防車に乗ったり、タイミングが良ければ消防隊の訓練を見ることができたりと充実した時間を過ごすことができると思います。

　今回、ほんの一部だけではありますが美原区の歴史や魅力ポイントを知ってもらえるように調べてみました。

　僕自身、天寿会に入職していなければおそらく美原区と接点を持つことはなかったと思いますし、自分の勝手な印象として美原区は山に囲まれた田舎という考えで終わっていたかもしれません。

　それでも自分が毎日通勤し、働いている街であるからこそ、今では愛着がありますし、まだ知ることができていないもっとたくさんの魅力が埋まっていると思います。最近では若いファミリーが移住先に選ぶことも増えてきているようで、車があれば大阪市内までのアクセスも良好ですし、子育てする環境としては抜群であると思います。

　この一回ではお伝えできなかった部分がほとんどですので、堺市に住んでいる方も、そうでない方も、ぜひ皆さんに足を運んでいただいて、直接的に美原区の良さや魅力を感じてもらえればと考えています。