職場レポート

「介護の仕事、気づけばもう〇年」-“続けられた理由を語ろう”

Yoshi
平尾荘

皆さんこんにちは!特別養護老人ホーム平尾荘  職場レポーターのYoshiです。今年も暑い夏が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。これから9月10月も気温が高い日が続く予想が出ていますね。真夏と同様にもうしばらくは水分補給や熱中症対策は必要だと思いますので、皆さんくれぐれも体調不良にはお気をつけくださいね。 さて、今回の職場レポート記事は「介護の仕事、気づけばもう〇年」と題しまして、平尾荘で働くベテラン介護職員二人と対談形式でお話を伺ってきました。人生の先輩でもある二人の話を聞く時間は大変貴重な時間となりました。これから介護業界を志す若い方や、求職者の方にも響く内容と思いますので最後までご覧いただければと思います!

介護職を長く続けられている理由、モチベーションは?

Yoshi:今回、対談に協力していただいたのは奥野CW(ケアワーカー)と三宅CWです。
 お忙しい中ですが、お二方本日はよろしくお願いします。
 さっそくなのですが、お二人の介護職歴と長く続けられている理由をお聞きしてもよろしいでしょうか。

奥野CW:ありがとうございます!今日はどうぞよろしくお願いします。介護職の歴としましては、25年近くになりますね。長く続けられている理由やモチベーションとしてはやっぱり家族の存在が大きかったかなと今振り返れば思いますね。家族を養って、生活していくためにはこの仕事を長く続けて、道を極めるではないですがそんな気持ちで今の仕事と向き合ってきました!大変なこともあったけど、その分やりがいや嬉しかったことも多いなと感じて今も仕事をさせてもらってます。

三宅CW:僕は大学で経済学部を専攻していたので、営業や普通のサラリーマンを第一候補として就職活動を続けていました。でも僕が就活をしていた頃というのはいわゆる「就職氷河期」で秋口になってもなかなか希望する職種に内定をもらうことができなかったんです。そんなタイミングもあって一度、自分はどんな人間なのか、長所を見直すようになりました。

 もともと自分の周りの方から普段から優しさを褒めてもらえることが多かったので、本当の優しさを生かせる仕事を探してみた時に、介護職であれば生かせるんではないかと思ったことがきっかけですね。

 実際に介護の現場でもご利用者様に対して自分の優しさというのはすごく生かされた仕事だなと感じることが多いので、自分には合ってると思い、ここまでやってこれましたね!

ベテランお二人の対談!ここに書いた内容以外にもたくさんの経験談をお聞きすることができました!

入職時と今とでは介護現場はどう変わりましたか?

Yoshi:次にお聞きしたいことは、お二人が入職された時と現在を比較して介護現場が変化した部分などを知りたいのですがいかかでしょうか。

三宅CW:そうですね、なかなか言い表すことは難しい部分でもありますが、自分が感じることは昔より今のほうが「ご利用者最優先」という考え方が強くなったかなと思います。

 それに加えて時代の流れもあるかとは思いますが、上司や先輩の方が自分に接するときの距離感も気を配ってくれている感じは痛感しますね。言葉掛け一つとっても、昔であればもっと言われていてもおかしくないことでも、伝え方が柔らかくなったり、部下に対して怒ること、「怒り方」一つでもとても柔らかくなったかなと思います(笑)
 自分自身も、後輩に対しての言葉の伝え方や、指導の仕方などもなるべく相手が理解しやすいような伝え方やコミュニケーションを意識しています!

奥野CW:三宅さんが言っている通り、一言で表すと「角が取れた」ような感じや「柔和になった」ような感覚を持ちます。現場では介護リフトの導入や、ICTの導入も進んでいるので機械化が進歩しているかなと実感する場面も多いですね。ただ、なんでもかんでも機械頼りにしていいのかと思う瞬間もありますね。
 ただ、個人的には昔から続いているいい部分もたくさんあると思うので、そういった部分を自分が若手職員に伝えていければと思っています!

Yoshi:今の時代の流れもあるので、特に後輩職員に対する伝え方や指導方法ってホントに難しいですよね。お二人の話を参考に僕も上司にも部下にも正しく接することができるように心がけていきます!
 ご利用者様に対しての日々のケアで大切にしていることや仕事を行なう上で意識していることなんていうのはありますか?

奥野CW:僕は特別になにかを意識しながら働くということはないかもしれませんね~。当たり前のことを当たり前にこなしていくことを肝に銘じて毎日働いています。
 もちろん、介護をする上でやらなければいけないことや気を付けなければいけない事柄に対しては注意深く集中していることもありかもしれません。一番はご利用者様が毎日を安心して過ごしていけるように手助けしていくことが当たり前のことののかもしれませんね。

三宅CW:僕は利用者様に自分の感情をぶつけすぎないことを意識していますね。人間なので、業務が忙しかったりするとどうしてもイライラバタバタそんな時間帯も発生してきます。それでもそのイライラはご利用者様を含めて周りにぶつけないようには気をつけています。

奥野CW&三宅CW!まさに縁の下の力持ちでベテランの経験や踏ん張りが僕たちには必要不可欠な存在です!

新人の自分に一言いえるなら...

Yoshi:ベテランとして今までいろんなことを経験されてきたと思いますが、今もしも新人の頃の自分に何か一言いえるならなんと伝えますか?

奥野CW:そうですね~、一言で「日々精進」ですかね!一日一日を大切に過ごすことで、自分のスキルアップにもつながりますし、時間は限られているので一日を大切に過ごしてほしいと伝えると思います。

三宅CW:僕も似たような表現になるかもしれませんが、辛いことも多いけど耐えろ!の一言ですかね。仕事をしていると自分の思い通りにうまく進んでいくことのほうが少ないですし、もちろん楽しいことや嬉しいこともありますが、しんどいことのほうが多かったと思います。でも嬉しい思いが経験できるからこそ辛いことも経験に変えていけるかなと思います。仕事というよりは人生という感覚に近いかもしれません。

Yoshi:素敵な考えをお持ちですね~!さすが人生の先輩です!三宅CWは新卒から、奥野CWも転職されて5年近くが経過されたとのことですが、お二人の目からみて平尾荘のいい点、逆にこういったところは改善していきたいという点はありますか?

奥野CW:平尾荘に入職するまでいくつかの施設で働いてきましたが、小さなコミュニティーでの仲の良さは一番だと思います!ただ、逆を言えば小さなコミュニティーに留まっているともいえると思います!個人的にはもっと部署や職種も関係なくコミュニティーを大きくして平尾荘全体で連携を図れていければもっと大きな力を発揮できるのではないかな~と思っています。

三宅CW:平尾荘ではフィリピンからの技能実習生が毎年来られるのですが、日本人側と技能実習生側の意思疎通はうまくいってるのではないかな~と感じています。もちろん、言葉がうまく通じない場面もありますが、技能実習生の皆さんもこちらの話を聞こうとする耳は持ってくれていますし、連携が取れているところはいいなと思っています。
 それと奥野さんが言っていたことと重なるんですが、平尾荘には事務所、介護課、医務課、デイサービスと色んな部門があるのですが、そこにある壁を今より取っ払っていくことができれば、部署同士の連携を深めていけるのではないかなあと考えています。

定例で行なっている男子会!これからも平尾荘全体で一つになって盛り上げていきたいですね!

これから介護分野を目指す求職者の方に対して一言

Yoshi:最後になりましたが、これから介護業界を目指す若い方や、転職活動中の方に向けて一言いただけますでしょうか。

奥野CW:介護職という分野は一般的にはあまりいいイメージを持たれない方も中にはいらっしゃると思います。でも、仕事をしていても悪い部分だけではなく、周りの方に感謝していただけたり、自分自身が勉強になる瞬間もたくさんあります。どんな仕事もそうですが、誰かがやる仕事なので、介護の分野に関してはプロフェッショナルの心を持って働くように心がけています。苦あれば楽ありではありますが、同じ志を持った方と仕事ができることを楽しみにしています!

三宅CW:しんどいことも楽しいこともありますが、世の中の仕事はどんな業種でもそれぞれに大変なことが多いと思います。介護分野に関してはご利用者の方も、一緒に働く職員の方もそうですが人対人がメインにある仕事です。だからこそ難しい部分もあるかとは思いますが、みんなで協力しながら働ける環境があるのでぜひ一緒に仕事ができることを楽しみにしています!

最後はインタビューさせてもらった三人で!これからも頼りにしています!